迷参謀アルマジロの日々是修行日記
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「幻のひと皿」
  既にお気付きのように、アルマジロは結構料理好きです。

  本や雑誌、あるいは、知人シェフのアドバイスなどを基にいろいろと試してみるのが楽しみのひとつなのです。そして、どこぞのお店で「これは美味しい!」と感じるものに出会ったときには、是非自宅で再現してやろうと生来のチャレンジ精神が頭をもたげ、大概は「似たもの」を完成させることになるわけです。

  ところが、20年以上も前に出会ったこのひと皿は、繰り返し繰り返し挑戦したにもかかわらず、未だに「似たもの」ですら再現することができないのです。もう悔しくて悔しくて・・・

  そのひと皿とは、「ラ・ヴェリタ」というお店で食べた「スパゲティー・アリオ・オリオ・エ・ペペロンチーノ」なのです。要は、おそらく皆さまもよくご存じの「ニンニクと唐辛子のスパゲティー」という奴なのです。このお店のこのひと皿はアルマジロにとって特に美味しく、ひとつの特徴はテーブルに運ばれてくる時に湯気がたくさん立ち上っていることにありました。アルマジロも本場イタリアの5つ星ホテル数カ所や内外の著名レストランで、メニューにもないのに頼み込んで作って頂いたりしましたが、「ラ・ヴェリタ」で出会ったひと皿に匹敵するものには未だ出会えていないのです。

  このお店、残念ながらだいぶ前に閉店してしまいましたから、今となっては「幻のひと皿」となってしまいました。したがって、どうしてもあのひと皿が食べたいということであれば、自分で再現するしかありません・・・ということで、アルマジロの修行は続くのです!

  それにしても、このひと皿は非常に単純な料理なのですが、単純な料理ほど奥が深い、というか、難しいですよね。料理だけでなく、何事でもそうなのでしょうけど。
by hayakawa-houmu | 2010-06-30 05:44 | 趣味のこと
「文化の違い」
  およそ20年前、アルマジロがアメリカ本社に転勤したての頃、アメリカ人の同僚達の習性に曝されて、文化の違いに大いに戸惑ったことを今でも楽しく思い出す。

  さてさて、数少ない日本人同士の接触は極力避けて、アメリカ人の中にどっぷり浸かってみると・・・(お陰でアメリカ人の友人達からは「変わった日本人」と称され、日本人からは「冷たい」と言われ・・・でも、それがアルマジロの流儀!)

  会議中に的外れな意見もよく出る。ところが、そんな時でも「Good point!」「 Good idea!」の掛け声。彼の国では、とにかく話合いに参加することが美徳なのだ(日本なら、的外れな意見でも言おうなら白眼視されるか無視されるか・・・だから皆臆病になって、進んで意見を言おうとしない)。

  野球のリーグ戦の試合、最終回裏の攻撃、2アウト満塁、バッターはアルマジロ。アルマジロがバッターボックスに立つなりベンチは大騒ぎで「Be a hero!」の掛け声(日本ならシーンと静まり込むところ。固唾を呑んで見守る、というところか)。そして、打球がピッチャーの横を抜けセンターに達するとベンチ中がハチの巣を突いたように大はしゃぎ(これは日本でも同じ)。

  アメリカ人の非常に仲のよい友人に教えられたこと・・・自分の思ったことや感じたことを素直に口に出してはいけないそうだ。たとえ、夫婦であっても、恋人同士であっても。況や、会社の同僚間おや(日本人なら、少なくとも親密な間柄では許されそう・・・事と場合にもよるけれど)。

  これらは、当時アルマジロが驚いた出来事の一例に過ぎない。他にも、テニスの試合の話、バースデーケーキの話など枚挙に暇がない。しかし、ここで重要なことは、このような違いを取り上げて優劣をつけてみても意味がないということだ。むしろ、違いは違いとして受け入れ、認め合うことこそ大切なのだと思う。そして、自分が好きとか良いと思う事柄は積極的に取り入れればよいのだと思う。ただそれだけのこと・・・世の中、違いを受け入れることができなくて、悪口や文句ばかりを言っている人って多いですけどね!

  そんなことを彼の国で学んできました・・・なんて言う気もさらさらありません。何故なら、日本に居たって生まれ育った環境や所属する社会、組織などの違いから「文化の違い」は厳然として存在しているのだから。

  P.S.

  先日とある機会に簡易性格診断をやってみたら、アルマジロは典型的なアメリカ人のパターンに当てはまりました。20年を越えるアメリカ系外資企業に勤めていたことなどを考えあわせれば、それももっともなことなのでしょうかね。ただ、昔からの友人達に言わせると、学生の頃から同じ性格であったようではあります(笑)
by hayakawa-houmu | 2010-06-28 05:45 | 日々雑感
「壁のお話」
  スポーツにせよ、楽器にせよ、語学にせよ、何にせよ、何かを習得したいと思ってしばらく続けていくうちに「壁」にぶち当たることってよくありますよね。

  ひとたび「壁」にぶち当たったら最後、その「壁」は、押せども引けども、びくともしません。その「壁」を乗り越えることなんて一生無理のように感じてみたりします。そんなとき、アルマジロは楽観的に考えるようにしています。

  何故って・・・アルマジロの短い人生経験からいうと、何かを習得しよう、身に付けようとすれば、その過程に「壁」が出現するのが当たり前だと思っているからです。だって、考えてみても下さい。世の中で天才と呼ばれる人達だって「壁」にぶち当たって大いに悩んできたのです。凡人のアルマジロが「壁」にぶち当たるのも当然ですよね。そして、「壁」などというものはきっとバーチャルなものあって、「一生懸命やりなさい」という神様の叱咤激励ぐらいにしか考えていないのです。敢えて言うならば、「壁」は諦めるためのものではなく進歩するために不可欠のもの、「壁」があるからこそ人間は悩み、そこから前進するように設計されていると思っているのです。

  そうとなれば、「壁」にぶち当たって大いに悩むことを楽しむほかありません。そして、楽しみ方は人それぞれ、あるいは、状況次第です。「壁」に直線的にぶち当たり続けるのもよし、一旦小休止して冷静に考えてみるのもよし、あるいは一度諦めてみて、気が向いたらまたチャレンジしてみるのもよいかもしれません。

  経験則から言えば、ぶつぶつ言いながらもがき続けているうちに、いつのまにか「壁」を乗り越えていたなんてのが常のような気がしますしね。

  皆さんはどのようにお考えになりますか?
by hayakawa-houmu | 2010-06-25 04:36 | 日々雑感
「以心伝心」
  「以心伝心」

  思うことが言葉によらず、互いの心から心に伝わること。この言葉、禅宗に由来するらしい。

  この言葉を連想させたのはある夏の夜、京都の「三條さかい萬」というお店で食事をしていた時のこと。カウンターのみのこじんまりとしたお店なのであるが、店主とその弟子によって繰り広げられた無言の接待。客の食べ進む速度を感知しながら、無駄な動きひとつなく流れていった。木とステンレスのみの小綺麗な店内と共に、お二人の動く姿がまさに京都らしく感じられ、これこそ「以心伝心」かと。この店、夏の鱧、冬の甘鯛がお奨め。

  そして、ある春の夜、先斗町の「余志屋」。こちらは2階にお座敷もあるらしいが満席のカウンターで料理を頂いた。カウンターの向こうにはご主人と弟子二人。時折指示する言葉を発するが、ほとんど無言で3人の連携が続いていく様はまさに「以心伝心」。仕事ぶりを眺めていてひとつ気が付いたことは、ご主人が弟子2人が下ごしらえや具材の用意をして手渡した時には必ず「ありがとう」ということ。無言で立ち振る舞う弟子達の楽しそうな働きっぷりと共に感心させられるところが多かった。この店の季節感ある一品料理はどれもお勧め。

  ところで、アルマジロは鮨屋をはじめとして、料理人の仕事ぶりがよく見えるカウンター席が大好き。カウンター内で働く人達の動きを眺めているだけで楽しくなってしまいます。包丁さばきなど料理をする様を見て学習することも多々あります。これも、料理好きならではのお店の楽しみ方なのかもしれませんね。

  因みに、上記どちらのお店も東京のお店とはちょっと違った雰囲気や感覚を与えてくれるお店です。アルマジロ的には、料理のクオリティー・コストパフォーマンスは共によいと思います。機会があれば是非行ってみて下さい!
by hayakawa-houmu | 2010-06-23 05:41 | 趣味のこと
「絶句・・・」
  ご存じの方はよくご存じかと思いますが、アルマジロはいわゆる「単細胞」であります。それ故か、些細なことにでもよく感動したり、あるいは、熱くなったりすることが多いように感じます。

  そんなアルマジロですが、先日岡山市に出張した折に、ある事実を知って大いに感動してしまいました。今回は決して些細なことなどではありません。あのような営みが社会に不可欠であり、かつ、そんな営みを実行している人がいるという事実を知らなかったアルマジロが後ろめたさを感じるほどの事実です。その話を聴いて思わず、「絶句・・・」したほど。

  どんな事実かというと・・・その方は身体障害児を放課後に自宅の施設で預かっているのです。身体障害児は毎朝親に連れられて通学します。そして、その方は、授業が終わる14時頃に学校まで車で児童を迎えに行き、その後親が迎えに来るであろう夕刻までの間、自宅の施設で彼らの面倒を見る訳です。これら一連の営みを実行するために、その方は自宅を改築し、送迎用の車に買い換え、旦那さんは手助けをするために職業まで変えたとのことでした。

  この営みがあるお陰で、身体障害児を持つ親はどれだけ助かるでしょうか。働くことも可能になるでしょうし、自分の時間を持つことだって可能になるはずです。にも拘らず、世間では身体障害児の問題に感心が持たれているとは決して思えません。いわゆる障害者支援法により手当てされている部分もほんの一部分に過ぎません。

  アメリカ型の略奪的資本主義に一層の拍車がかかってしまった小泉政権以降の日本では、今後も間違いなく一握りの強者と多勢の弱者の棲み分けが鮮明になっていきます。このことは、現在のアメリカや日本社会を見ていれば明らかですよね。弱者とは、経済的弱者だけでなく、身体障害者、精神障害者、そして高齢者まで含まれるのです。経済成長にこだわり続けることよりも、行き当たりばったりの方策や選挙のためのリップサービスではなく、このような弱者の手当を如何に計画的に行っていくのかといった、社会福祉の施策を真剣に考えることが我々国民には求められているのだと思います。そして、このような個人の営み・努力に報いることも国の重要な責務だと思います。

  それにしても、商業ベースに乗せることはかなり困難だと思われるにもかかわらず、身体障害児向けのサービスを始め、そして、続けておられるこの方々のお気持ちには頭が下がる思いです。どのような形であれ、その営みの一片でも支えられるようなことができたら・・・と思って止まないアルマジロです。

  この日は、社会貢献のあり方について考えさせられた一日でした。
by hayakawa-houmu | 2010-06-21 05:43 | 日々雑感
「からすみのパスタ」
  アルマジロの、手早く出来て、しかも美味しいパスタのご紹介・・・第二弾!

  今日は「からすみのパスタ」のご紹介です。

  (1) パスタを適量茹でだします。

  (2) フライパンでは刻んだニンニクと鷹の爪を太白ごま油(あるいは、オリーブオイル)で焦げない
     ように炒め、そこにパスタを茹でている途中のゆで汁を適量加えます。

  (3) (2)のフライパンに、チーズ用おろし金でおろしたからすみを適量加え10秒程。

  (4) (3)のフライパンに茹でたて(!)のパスタを加えて和えます。

  (5) (4)を皿に盛りつけ、上からチーズ用おろし金でおろしたからすみをまぶします。

  (6) お好みで薄くスライスしたからすみをパスタに乗せて出来上がり。

  どうです、簡単でしょ!
  これで結構イケるのですよ。

  からすみはできればイタリア産のマグロのからすみではなく、産地はともかくボラのからすみの方が美味しいように感じます(国産のからすみはやたら値が張りますが・・・)。アレンジは皆さんのお好み次第・・・最後にバター少量を加えて和えるとか、ドライトマトを加えてみるとか・・・いろいろと試してみて下さい!

  からすみを日本酒の肴にするだけではもったいないですものね。
by hayakawa-houmu | 2010-06-18 05:39 | 趣味のこと
「5年半ぶりの再会」
  先日、今や輝くミシュラン3年連続三つ星の「鮨 水谷」にやっと行くことができました。夕方の5時だというのにもう満席(驚)

  水谷さんとの馴れ初めは・・・もう20年以上昔になるでしょうか、水谷さんが「次郎 横浜店」のご主人だった頃によくお世話になったのです。そして、水谷さんがこちらもミシュラン3年連続三つ星の「数寄屋橋 次郎」の「次郎」の名前を卒業して本名である「水谷」として銀座に出店する直前の、ある年の暮れにお会いしたのが最後だったのです。その後、アルマジロは3年間東京を離れていましたし、水谷さんのお店もミシュラン三つ星の店となり予約も取りづらくなって、「寄らせて頂かなければ・・・」と思いつつ先日まで実現することは叶わなかったのです。

  そして、念願の当日・・・お店の引き戸を開けて1-2歩前に進んだ時、水谷さんと思わず目が合ってしまいました。水谷さんが覚えていてくださるかどうかと思いつつ「アルマジロです。大変ご無沙汰してしております」と挨拶すると・・・嬉しいことに、覚えていてくださいました! その後話は弾み、アルマジロのブランク期間は5年半と判明し、「お互い歳をとったということだね」というのが水谷さんの感想でした。

  とはいえ、おつまみの美味しさも、にぎり姿の美しさも、冷酒が角瓶の賀茂鶴ゴールドであることも、大きな鉢に入ったトコブシの酒蒸しも、そして、奥様のチャーミングさも、変わってはいませんでした。変わったのは男二人の風貌と、銀座に移ってからの若い弟子が数人いることだけのようでした。

  いやー、顔と名前をいつまでも覚えていてくださるというのは本当にうれしいことです。

  アルマジロには「鮨 水谷」の他にもそんなお店が4-5軒あります。電話で予約を入れる時に名前を名乗ると、「どちらのアルマジロさんですか?」と尋ねられ、「デカいアルマジロです」と答えると「あー、そのアルマジロさん」と明るく声を掛けて下さる、そんなお店の方々がアルマジロの宝でもあります。そんなに頻繁に訪れるわけでもないのですが・・・ ご主人やお店の方々の人柄に惹かれるのです。

  今後とも宜しくお願い致します!


  P.S.

  この日の肴の最後の一品で出して頂いた「みる貝の柱のあぶり」の甘いのなんのって・・・「うまい!」の一言です。そして、昔から感嘆の一言なのですが、エビのすり身を使った卵焼きの焼き加減の妙。その中心部分はまるでプリンのよう。この技術も真似できそうにありません。

  失礼ながら、ミシュランの三つ星がもっとも似合わない人です、水谷さんは。純粋素朴で傲るところなど微塵もなく・・・これは、職人、いや、あらゆる「プロ」の手本ともなるべきお姿かと。

  横浜時代と比べれば値段はだいぶ高くなってしまいましたが、回数を減らしてでも通い続けたいお店です。同じビルには「奈可久」、数軒先には「久兵衛」という名店に囲まれたロケーションで頑張られているのですから、水谷さん、さすがです!
by hayakawa-houmu | 2010-06-16 05:46 | 趣味のこと
「計画を立てる」
  皆さんが会社を設立するとして、まずは「こんな会社にしたい!」と考えるはずです(これを考えない人は、論外です!)。この「理念」をもったととして次に考えることは、「どのようにして理念を実現するか」です。ただやみくもに動き回っていても、なかなかうまくいかないものですよね。1日は24時間、1年は365日しかないですからね。

  そこで、皆さんは「計画」を立てます。では、どのように計画を立てるべきでしょうか。ひとつの方法は短期的・中期的・長期的目標の3段階に分けて考える方法です。因みに、シンガーソングライターのアンジェラ・アキさんはこのアプローチでゼロから武道館コンサートまで達成したそうです!

  1. まず、長期的な目標を立てます。たとえば、年商OO、資本金OOなどといった、我が社はかくありたいという10年後の姿を考えます。

  2. 次に、長期的目標を達成するためには、3-5年後にはこのような姿になっている必要があるという中期的目標を立てます。

  3. そして、中期的目標を達成するには今年何をしなければならないかという短期的目標を設定します。

  この方法で注意しなければならない点の第一は、長期的・中期的・短期的の3段階の目標は論理的につなげて、短中期的目標は長期的目標から逆算して作るということです。たとえば、「明日の夕飯においしいカレーが食べたい」ということが最終目標であるとすれば、まず材料を買ってこなければいけない、煮込む時間はトロ火で3時間必要、煮込んだ後に一晩寝かせるべきなどと考えます。そこで、明日の夕飯から逆算して、今日中に煮込んでおかなければいけない、そのためには夜8時には煮込み始めなければいけない、だとすれば、今材料を買いにいかなければいけない・・・と短中期的な目標をたてるわけです。

  次に大切なことは、目標は漠然としたものではなく、具体的に設定するということです。たとえば、カレーの材料をただ買いに行くというのではなく、カレー粉は買い置きがあるので、4人前のにんじん、じゃがいも、たまねぎ、牛肉を買いに行くと具体的に決めるわけです。目標が短期的になればなるほど、より具体的に決めなければなりません。

  そして、1年の短期的目標であればその1年が経過した時に、目標が達成できたかどうか、達成できなかったのなら何故達成できなかったのか、目標を上回ったとしたらどのような事情があったのか、などを検証してみる必要があります。と同時に、その検証結果を踏まえた上で、翌年の短期的目標や中期的目標、そして必要があれば長期的目標まで見直して計画し直すことが大切です。

  他にも重要なポイントはあるかと思います。「計画のたて方」を書き出せば本一冊書けてしまうなんてことになりかねないのですが、限られたスペース故、雰囲気だけでも掴んで頂ければと思います。

  実際に作ってみるとわかるのですが、意味ある計画をたてることは簡単そうでいてとても難しいものです。もちろん、目標達成のプロセスも大変。しかし、計画をしっかり立てて定期的に進捗を検証していければ、もう目標の半分は達成したも同じです。しっかりした計画を立てたら、「あとはやるだけ!」ということです。逆をいえば、何をやるべきかわからないから右往左往して遠回りしてしまうものなのです。

  「時間があったら計画ぐらいしっかり立ててるよ!」なんて捨て台詞もたまには耳にするのですが、それって本末転倒だと感じるのはアルマジロだけでしょうか? 限られた時間しかないから計画を立てて効率的に、かつ、気持ちを込めて物事を運ぶ必要があるのですから・・・そして、計画は「管理」の手段でもあります!
by hayakawa-houmu | 2010-06-14 04:11 | 日々雑感
「作家のトーク」
  昨日は、文芸評論家・川村湊氏の司会による、芥川賞作家・磯﨑憲一郎氏と野間文芸新人賞作家・村田沙耶香氏のトークを聴きに行ってみました。日本文芸家協会と東京堂書店の共催のこじんまりとしたトークだったのですが、結構興味深いお話を聴くことができました。

  何故アルマジロがそのような場に・・・と不思議に思う方もいらっしゃるとは思いますが、作家の世界という、アルマジロの認識外の世界の話がナマで聴けるとあってとても楽しみにしていたのです。

  作品の根底にある抽象的・哲学的な部分に対する評価は評論家の方にお任せするとして、お二人の作家とも作品を書く時には設計図は描かないのだそうです。最初の一文が浮かぶか否かがまずは勝負で、あとは次の一文、そこからまた次の一文へと展開していくのだそうです。これって個性の問題なので不思議に思う方もいらっしゃるとは思いますが、アルマジロが文章を書く時にも同じような現象になるので、個人的にはよくわかるような気がします。もっとも、それなりの長さの論文を書くときに限っては、大項目だけ先に書き出してみたりすることもありますけど・・・ まあ、結論を先に書きたがるアルマジロなので、設計図なしでもそれほど論理展開がぶれることはないように思います(ホント!?)。

  また、お二人の作家とも会社勤めやアルバイトの傍ら文筆業を営まれているそうなのですが、これらの仕事をしていないと筆が進まないのだそうです。やはり、現実の世界との接点を持つことによって刺激を受け、様々な考えや展開が頭に浮かぶというのも、至極当然のことのように感じました。

  それにしても、作家のトークとか講演会に足を運んだのは20年以上ぶりです。アルマジロの生涯でもっとも印象深かったのは、水上勉さんの講演会でした。その時の水上さんは話を展開させていくうちに自ら涙を流され、話の内容もさることながらその感受性の豊かさに強く心を打たれたものでした。そして、曾野綾子さんの講演会。こちらは曾野さんの聡明な語り口がとても強く印象に残っています。

  今回のトークでのお話からお二人の作家の作品に少々興味を持ったので、帰り際には早速お二人の本を購入しました。アルマジロには珍しく、お二人のサインまで頂いてきちゃいました!

  共催の日本文芸家協会の方々、お疲れさまでした。今後も素晴らしい企画を期待しています!  
by hayakawa-houmu | 2010-06-13 17:05 | 日々雑感
「安斎 閉店」
  当ブログでもご紹介した鰻の名店「安斎」が閉店してしまった。

  とても寂しいし、やりきれない気持ちである。こんな気持ちになるのも、焼き鳥の名店「門扇」が閉店したことを知った時以来である。

  たしかに、そんな予感はしていた。昨年あたりから鰻の稚魚の数が激減し値段が高騰しており、また、材料の質にこだわっていたご主人だから、納得のいく質の鰻をリーズナブルな価格で安定して手に入れることが八方手を尽くしても困難になってしまったのかもしれない。

  ここのご主人、とにかく頑固であった。20年以上の付き合いになるが、鰻や接客に対してのこだわりは想像を絶していた。客観的に見れば、おかみさんに対する指示とか態度は行き過ぎのようにも思えるのだが、お客様に鰻を楽しんで頂こうという気持ちが十二分に伝わってくる激しさであった。

  アルマジロにとっては、数ヶ月前に寄らせて頂いたのが最後となった。その時、予約の電話はご主人に取って頂いた。だが、当日行ってみるとご主人は風邪で休んでおられるとのこと。他店で修行中の息子さんに鰻を焼いて頂いた。帰りがけに息子さんから「今日はご満足頂けましたか」と尋ねられたので、正直な感想を述べると共に、「頑張って!」という一言を添えた。この息子さん、アルマジロがこの店に通い出した当初は、奥さんの背中に負ぶさっていたあの赤ちゃんである。そう考えると、とても感慨深かった。

  あのご主人、今はどうなさっているのだろうか。病気などせず、元気にしておられればよいのだが・・・ いつか何処かの街角でまたお逢いしてみたい、そう思わずにはいられない一途な職人だった。


  P.S.

  鰻丼も白焼きも美味しかったけれど、たまに出して頂いた、メニューにはない「ひれの塩焼き」が美味しかったのなんのって・・・冷やの日本酒にとてもよく合う一品でした。
by hayakawa-houmu | 2010-06-11 05:43 | 趣味のこと



法務参謀アルマジロ日記
by ととろ
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