先週の木曜日には、関係者が待ちに待った新司法試験の合格発表が行われました。
マスコミの報道では、「史上最低の合格率」の文字が昨年同様躍り、それも法科大学院の教育体制の不備の結果と言わんばかりの論調です。皆さんの誤解を避けるためその背景に再びふれるならば、合格者数を計画から減らした上に固定してしまえば、毎年新卒者が受験する以上合格率は特別の事情(受験生の出来が悪い、教育体制の不備、等)がなくとも、自動的に下がるのです。つまり、「論理のすり替え」が関係官庁・マスコミによって行われているということです。このような操作は決して珍しいことではなく、したがって、我々が生活していく上で「情報リテラシー」が重要とされる由縁です。 そんな呆れた事情を指摘しすることにも飽き飽きしているので・・・受験した方々に恒例のメッセージ! 法科大学院のクラスメート達も含めた合格者の方々は、本当に良かったですね。頭の良し悪しを決定づける試験でないにも拘らず日々の努力を怠らなかったことが、「神様の気まぐれ」を呼んだのでしょう。但し、問題はこれからです。決して薔薇色の人生が待っているわけではありません。法曹のあり方が社会問題化されつつある現代社会において、法曹としてどのように社会に接していくのかをよくよく考えていく必要があると思います。 また、日々の努力を怠らなかったにも拘らず不合格だった方々は、本当に残念でした。気持ちの整理は容易なこととは思いませんが、一日も早く整理して、次の一歩を踏み出して下さい。努力を怠らなかったとはいえ、自分を納得させるためにいろいろな原因を探してはそのように思い込んでしまいがちなものです。もちろん、敗因を客観的に分析することはとても大切ですが、主観的な分析に陥る前に気持ちを切り替えることが重要です。ある意味、やるだけのことをやったら、後は楽観的に構えている方が、「神様のきまぐれ」を呼ぶように思います。 日々の努力を怠って不合格になった人は、進むべき道を即刻変更するか、やるべきことをしっかりやってから再び受験して下さい。 勉強嫌いのアルマジロが言うのも変ですが、「努力は必ず報われる」という言葉は、試験のみならずスポーツや楽器においても、ある程度的を得た言葉だと思います。ただ、努力を人並みにしなくても合格してしまう人もいれば、いくら努力をしても合格できない人もいるのが現実です。努力以外の要素、たとえば、努力の内容や能力、そして、運や性格などの要素が、最終的には「神様のきまぐれ」を左右しているようにも感じます。
by hayakawa-houmu
| 2010-09-15 05:44
| 日々雑感
|
カテゴリ
全体予防・戦略法務のこと 日々雑感 趣味のこと その他 未分類 以前の記事
2012年 04月2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 フォロー中のブログ
酒ライターの「蕎麦に銘酒...パンダうさぎブログ メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||