「傍目八目」(おかめはちもく)
他人の囲碁を傍で見ていると、実際に対局している時よりよく手がよめること。転じて、第三者には、物事の是非、利・不利が当事者以上にわかること。(広辞苑) およそ1年程前、ある知り合いの社長と話をしていたら、リーテール(小売)の専門家をスカウトしたいが心当たりはないかとのこと。よくよく話を聴いていると、会社の規模を一回り大きくするために小売部門のてこ入れをしたいとのことであった。この会社、法律上の規模でいえば大会社なのであるが、業態を変えずに更なる飛躍を実現したいというところなのであろう。 小売担当取締役候補として心当たりがないではないが、小売のノウハウや理論には当然限界があり、むしろその会社で力を発揮できる個性の持ち主を仲間とすることの方が余程大切に思えて、「傍目八目ということもありますから、小売の門外漢を人物本位で採用してみたら如何でしょう」と答えておいた。 その後、最近になって社長と別件で話していたところ、突然、「アルマジロ君、たしかに傍目八目は重要だ。おかげで、会社の将来を背負える程の器量の人物を雇うことができたよ。しかも女性だよ! ありがとう。」 「しかも女性だよ!」ということは二重の意味で傍目八目・・・つまり、小売の門外漢であって、しかも男性でなく女性ということだ。アルマジロもその方に会わせて頂いたが、社長の惚れ込み様になるほどと納得。 言わずもがなであろうが、「傍目八目」にいう「第三者の目」とは非常に大切なものである。先日、TV番組を観ていたところ、とある芸術家曰く、作品中の数ある要素のうち何を残すか、あるいは、切り捨てるかについて悩んだ時の最後の拠り所は、やはり、「第三者の目」なのだそうだ。思わず、こくりと肯いてしまったアルマジロでした。
by hayakawa-houmu
| 2010-08-30 05:36
| 日々雑感
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