アルマジロは修行の一環として、昨日「事業承継フォーラム2009」に出席し、(株)資生堂名誉会長 福原義春氏の基調講演を聴きました。
本題の「事業承継」の話に関連して、不勉強のアルマジロにとって新たな発見がいくつかありました。それは、まず、資生堂を同族企業と認識していたのですが、実際は違うこと。明治初期に創業者が商売を始めてから、創業家一族出身の社長は福原義春氏を含めて3人だけだそうです。そして、上記の事実に関連して、創業後早い時期に「資本と経営の分離」を実質的に実践したこと等々です。その他にも、経営理念は創業当初から西洋的な考え方と日本的な考え方を融合したものであり、その後の資生堂の発展を考えると納得させられるものがありました。 さて、「事業承継」について、福原氏がもっとも大切だと考えることは、「企業理念」を従業員の末端まで浸透させ、その理念を如何に承継するかということだそうです。この点、アルマジロもまったく同感です。「事業承継」の技術的側面、すなわち、会社法や特例法の活用や節税対策、あるいは後継者の育成等に神経が奪われがちです。たしかに、それら技術的側面も非常に重要な事項だと思います。しかし、その手法は企業理念の承継をスムーズに行うための手段に過ぎないのであって、理念を承継するという目的をないがしろにしては思い通りの承継を円滑に行うことはできないと考えます。世の中では、手段が目的となって失敗するケースが「事業承継」以外の局面でもよくありますよね。アルマジロも時に反省したり、そのようなことが無きよう、気を付けている次第です! このように考えてみると、企業の経営者の方々も個人事業主の方々にとっても、まずは経営理念をしっかりと持ち、その理念を従業員やご家族に浸透させることが大切です。そして、そうした日々の努力の中で「承継」のあり方も同時に考えていくという姿勢が大切なのではないでしょうか。「いい歳になったので、そろそろ事業承継を考えようか」というのではなく、事業承継というイベントを若い頃から経営判断の射程に入れておくことこそ、事業承継を円滑に行うための良策になるのです。
by hayakawa-houmu
| 2009-10-29 07:41
| 日々雑感
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