アルマジロは、自他共に認める、食い道楽である。しかも、その範囲は、B級を飛び越えたC級から高級料理までと広い。
生まれも育ちも横浜の下町、育った時代は昭和30年代から40年代であるから、縁日の屋台フライから、酒屋の店先にでるもつの煮込み屋台、駄菓子屋の奥で食べるもんじゃやき(中身は少量のキャベツのみ)などが今でも懐かしいC級グルメである。今でも、似たようなものを見付けた時には、ついつい手が出てしまう。 一方、高級料理といえば、上記の生まれ育った環境の反動か、一頃よく食べ歩いた。行き着いた先は、3人の達人との出会いである。(アルマジロは料理評論家ではないので、詳しい料理の解説は割愛させて頂く。) まず一人目は、麻布十番「門扇」の岩本さん。わずか10席ほどの小さな焼き鳥屋である。ご主人である岩本さんが、余計な口もきかず、着物姿でひとりで切り盛りする姿は美しい。それにもまして、驚くべきは素材の良さと技術の確かさだ。50歳を過ぎた頃、老眼により、焼き鳥の肉の中心に串を打てなくなったことを理由に閉店してしまった(残念!)。 二人目は、「鮨 水谷」の水谷さん。「次郎横浜店」の時代にお世話になった。当時は、奥のおかみさんと二人で切り盛りしていた、これも十席程度の小さな鮨屋であった。素材も技術も、岩本さん同様、すばらしかった。現在は、銀座に移転し、「鮨 水谷」として、2年連続ミシュラン3つ星である。 そして三人目は、香川県の山奥にあるフレンチレストラン「シェ露堂」の有岡さんである。フランスで修行を積み、東京青山や大阪で売れっ子シェフであったようだが、現在は香川県綾歌郡の風光明媚な山奥で、素敵な奥様とお二人でレストランを切り盛りしている。技術の確かさもさることながら、フランス料理という食域を超え、日本の食材を含めた超一流の食材を使った料理の数々を生み出すインスピレーションには恐れ入る。アルマジロが訪れる時は必ず、新作の料理や過去に食した料理の応用編が出され、この料理が理解できるかという問いを突きつけられているようだ。とはいえ、この店を訪れることは、人生の楽しみであり、そのもてなしにはいつも頭が下がる思いである。美味しいという感覚はひとそれぞれに異なるが、有岡さんの創り出す料理は、死ぬまでに、少なくとも一度は食べてみても損はない料理である。 アルマジロの人生修行の到達点を示してくれた、この三人の達人との出会いには、大変感謝している。その域に達することはおよそ不可能であろうが、「予防・戦略法務参謀」の仕事を通じて、是非とも目指したい目標である。
by hayakawa-houmu
| 2009-07-06 07:26
| 趣味のこと
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