アルマジロは、結構バラエティーに富んだ案件のコンサルタント役やプロジェクト・マネージャー役をやる。もちろん、それらの仕事遂行上、会議でファシリテーターの役を任されることも多い。しかし、議論の仕方だとか議事録の書き方等の基本的事項の指南役を請け負うことはまずない。
が、しかし・・・である。コンサルタントとして会議に出席した折に、議論の仕方だとか、議事録の書き方だとか、あるいは、いわゆる「法令順守」に関する事項など、見るに見かねて一言(決して一言などではなく、時には半オクターブほど声を荒げて・・・)申し述べさせて頂かなければならないこともある。 先日も、堪りかねて、会議後に送付した未解決項目のリストに一文(!?)を添えた。 その要旨は・・・ 1.議論をする際に、理由を「論理的」に述べて、どの選択肢を取るかの主張をすることが重要です(ある選択肢が「好きだ」「嫌いだ」だけで理由を述べなかったり、理由が論理的に整理されていなかったりすれば、議論のしようがないではないか!)。 2.但し、各々の選択肢の評価は常に相対的(少なくとも時間という要素を考慮した場合には、絶対的に良い選択肢は存在しないということ)でもあります。 3.そこで、選択肢評価の際には論理的理由を伴った主張だけでなく、各々の選択肢の「Pros&Cons」(良い点・悪い点)、 4.さらには、ある選択肢をとった場合の「Concerns」(気になる点や心配事)について、出席者の皆さんから忌憚のない意見を出し合うことが、より良い選択肢の選択や創造、あるいは、将来の運用のための議論に不可欠と考えております。 企業の社長など、組織で一番偉い人は「好き」「嫌い」で選択肢を評価することも許されるかもしれない。何故なら、そのような人は何れにせよ結果に対して全責任を負うことになるのであるから・・・と言っても、株式を公開している会社の「株主」達からは、「とんでもない」と言う声が聞こえてきそうではあるが・・・また、最高裁判所の判例にも「経営判断の原則」なるものもありました(裁判官が経営判断に関する事実認定を行うというのも、どこか滑稽ではあるが・・・)。 もちろん、すべての議論に当てはまる正しいやり方などあるとも思えない。しかし、企業であれ大学であれ、組織で何かを決定しようというのであれば、もう少しまともな議論をしてほしいものである。これも議論下手という日本人的文化の一面であると言い切ってしまえばそれまでだが、職位や声の大小が原因で萎縮している構成員がいるのだとすれば、そのような状況を解消することにも注意を払うべきだと思う。 アルマジロ的には、たとえ一部の構成員からの「嫌われ役」となったとしても、たとえ請負契約の内容に含まれていなくとも、議論内容改善のための努力は惜しまないつもり!
by hayakawa-houmu
| 2011-08-03 06:20
| 日々雑感
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