「OO入門」と呼ばれる本や講義は、巷では特に珍しくもない。
どのような内容の本、あるいは、講義かといえば、通常、初心者向けのものである。 ところが、そのようなものの内容に触れてみて驚くべきは、なんと「初心者」に不親切なものが多いか・・・である。不親切な理由はいろいろある。代表的なパターンとしては、たとえば、「初心者」にとっては多少の例外は捨象して大枠をまず理解させる必要があるのに、専門書の内容よろしく原則と例外をこと細かに説いてみたりする。あるいは、物事の大枠から説明しようとするのはよいが、使用される言葉が専門用語ばかりで、「初心者」には理解不能となるパターン等である。 さらに、一部の権威主義者にとっては、著名な先生がわざわざ「入門」編をやってくださるのだから、初心者にとってどのように不親切でもお構いなしとする風潮もあるので困りものである。 法律を例に取ると、誰もが法律家として認める弁護士でさえ、一般市民に取るべき法的手段等を説明するのは難易度がかなり高いのだそうだ。そういうアルマジロも、法科大学院での同様の経験や説明能力向上の目的から、たまには著名大学教授や弁護士が一般市民向けに行う有料講座にも出掛けてみたりもする。しかしながら、少なくとも法学部卒業レベルの素養がないと理解は困難であろうと思われる場合がほとんどである。法科大学院在学中には、たまに出来の悪い同級生(失礼!)に絵などを描きながら説明してみたりもしたが、講義ではまずは全体像とか全体の仕組みを理解するというアプローチが取られていなかった故の補講であった。 法学部や法科大学院でさえそうなのだから、初心者や一般市民の方々への説明の内容は練りに練られる必要がある。ましてや「権威者」ともなれば、その理解の度合は相当なものなのであろうから、自説に拘泥することなく、初心者にわかりやすい説明を心掛けてほしいものだ。アルマジロも、もちろん、専門家の端くれとして、引き続き努力をいたす所存ではある。 P.S. そういえば、世の困りもののひとつは、専門的知識をひけらかすために(そうとしか思えないのだが・・・)難しい専門用語を並べ立てて話す人が結構いらっしゃる。 このような人に出会った時の対処の仕方は、こちらが理解できるような説明を求めてみてそれに答えるのが困難であるようならば、それ以上尋ねるのは止めて、「この人に尋ねるべきではなかった」と結論付けるのがよさそうだ。
by hayakawa-houmu
| 2011-04-08 04:55
| 日々雑感
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