11月末に発売になった、彼の有名な「ミシュラン・ガイド」。
今回発売された版では東京のみならず、横浜・鎌倉もカバーされると知って、思わず衝動買いしてしまった。 何故って、日頃から我が出身地である「横浜に美味しいお店はございません。行く価値があるとすれば、この2軒くらいでしょう」とうそぶいているアルマジロとしては、どのようなお店が紹介されているのか、興味深かったからである。 結果から言うと、アルマジロお奨めの「太田なわのれん」と「麻布 野田岩」横浜店の2軒は掲載されていた。しかも、ここ10年位その評判が地に落ちた中華街からは1店も掲載されなかった。アルマジロが愛する、日ノ出町交差点角の串焼き「だるま」は、味は素敵だが予約制でもなく、あの小さな店に入るためにはガードレールに腰掛けて待てねばならぬことを考えるととてもミシュラン向きではない。非掲載は予想通りであった。 それにしても、問題はミシュランがどのような尺度で店を選び星の数を決めているかということだ。知り合いのシェフ曰く、フランス本国での尺度とは違うような気がするというのだ。ミシュランがトラベル・ガイドとして、日本を訪れる裕福な外国人向けの尺度のみを目指しているのか、あるいは、日本の食文化の発展まで視野に入れるのか。その方針の違いで尺度も変わり、食文化の行く末も変わろうというものだ。 聞くところによると、フランスでは三つ星など最初から付かないのだそうだ。星なしからスタートして、それなりの年月を掛けて星の数を増減させる。あたかも、その店の、あるいは、そのシェフの成長していく過程を評価するように。 そのような評価であれば、納得もいこうというものだ。食文化が良い方向に発展し続けるというのも可能になるのかもしれない。日本のミシュラン・ガイドも、観光地のレストラン紹介をするだけでなく、店や作り手の努力を時間の経過と共に正当に評価することによって、日本の食文化をもよい方向に発展させる一助となって頂ければ、アルマジロのような食いしん坊には幸いである(笑)
by hayakawa-houmu
| 2010-12-22 05:41
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