アルマジロは、先日、こんな話を耳にしました。既に始めている事業について、ある経費を支払うとすれば「投資効率」が悪いので止めておくというお話でした。
この話を聞いて、アルマジロは「???」。何故なら、「投資効率」は、通常、複数の投資候補からひとつの候補を選択するための指標であって、ある事業に投資を決定した後に、その事業を実際に運営している場面で登場させるべき指標ではないと思われるからです。つまり、投資の決定の場面とその事業の遂行の場面は切り離して考えるべきということです。 投資という名目で一旦資本を投下してしまえば、その投資を決定した根拠となる計画に沿ってその事業を、全身全霊、押し進めていくべきです。もちろん、当初の計画通りに行かない場合には、その計画を変更しなければなりません。しかし、その時点で計画を達成する見込みがほとんどないと判断されれば、その事業から撤退することが最善の選択となるわけです(とても勇気が要ることですが・・・)。 この考え方は企業の事業について用いることができるだけでなく、私たちの日頃の生活の場面でも活用することができます。たとえば、ある資格を取得しようと決めて(投資決定)、勉強を始めます(事業の遂行)。勉強を進めている最中に、法律が改正されたとのことで当初出費予定のなかった本を購入せざるを得なくなったとします。そんなとき、あなたはその本を購入しますか? 仮にその本が高価なものでなければ、最終的な投資の見返りは計算上計画より減るとしても、試験に合格するためにその本を購入するでしょう。逆に、その本が驚くほど高価であれば、その資格を取得することを諦め(撤退)なければならないかもしれません。 余談になりますが、中にはこんな人もいます。高価であれ安価であれ、その本を買うのは余計な出費になるから購入せず、他の科目で合格点を充たそうとする人達です。もちろん、その人達の実力にもよるのですが、経験則上、そのように判断して良い結果を得られなかったという人は少なくないと思います。多くの場合、他の科目で当該科目の得点をカバーするだけの結果が得られなかったり、一度では合格出来ず遠回りをする結果になってしまうようです。 やはり、当初の計画を変更しなければならないとしても、あるいは、計画外のことであったとしても、本当に必要なものにはお金や労力を惜しまない覚悟と勇気を持つことが、より良い結果を達成することに繋がるのだと思います。それが出来ないのであれば、勇気を持って撤退することが大事なのだと思います。 この話は当たり前といえば当たり前ではあるのですが、何処か中途半端な態度をとった故に、遠回りをしたり、結局は失敗したなんてことはよくあることです。昔々の歌の歌詞ではありませんが、「やると思えば、どこまでやるさ」というアプローチが大切かと思います。もちろん、撤退すべきときは潔く撤退する覚悟を決めて、ということになりますが・・・
by hayakawa-houmu
| 2010-09-21 05:50
| 日々雑感
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